「パワハラを解決するには、人事部に相談しろと言うけど
相談したら評価を下げられるかも……できないよな」
「人事に相談したけど、まったく動いてもらえない……」
とお悩みの方に向けて
この記事を書いています。
あなたはパワハラを解決する方法を
知っていますか?
「相談」ですよね。
人事部に相談したり、
上司に相談するのが
パワハラを解決する方法です。
しかし、厚生労働省の調査によると
パワハラを受けた人の59.7%が
「何もしなかった」「休んだ」「退職した」
選択を取っています。
つまり、6割近くの人が
パワハラに泣き寝いりをしているのです。
そこで、この記事では
どうしてパワハラに「相談」が
有効であることを知っていながら
相談できないのか?
さらに、「相談」以外のパワハラの解決方法
についても解説していきます。
2013年から8年以上、人間関係で苦しむ人の相談・カウンセリングにのり始め、現在500人以上の悩み解決にコミットしてきました。
プロとして活動していますが、かつて書籍やセミナーでは中々結果が出ず、悩んでいた時期もあります。
今から「どうしたら最短で・本当に結果を出せるか?」についてプロ目線で厳しく暴露します。
パワハラを解決する定石の方法とは?
基本的に、パワハラやいじめの問題は
ICレコーダーなどで記録、
人事部や労基に提出する、
手順しか解決策がありません。
厚生労働省のページでも
基本的には記録を取って、
相談することが勧められていますし、
100以上のサイトでも
同様の解決方法しか
書かれていません。
現在、それ以外の
解決策がないんです。
amazonの「パワハラ」検索結果
アマゾンで「パワハラ」と検索すると、
546の書籍が検索結果として出てきます。
546のうち、18冊のみが
個人がパワハラの対策を打つ本
となっていますが、
その方法としては……
●パワハラ上司へのコミュニケーションを変えて解決する
という2パターンがあります。
ちなみに18冊中、
16冊ほどが記録を取って、しかるべき
ところに提出する方法を取り、
残り2冊がコミュニケーションで
解決する方法が紹介されています。
パワハラを解決する方法があるんですね!」
ぼくもあなたと同じ意見を持ちました。
人事部に相談しなくても
パワハラを解決する方法があるぞ!
なぜ、コミュニケーションではパワハラを解決できないのか?
実際アマゾンのレビューでも、
●ただの(自己満足の)自己啓発
●これをやったら職場で孤立する。
●大事になってしまう。
●ハードルが高い。
コメントがうめつくされています。
わたし自身、その書籍を購入し、
読んでみた感想は
次の2つに集約されます。
【2選】コミュニケーションを変えるだけでは
パワハラを解決できない理由とは?
テクニックにリスクが高い
たとえば、上司に罵倒されたとき、
「侮辱罪ですよ。これ以上は警察呼びます」という
テクニックが推奨していますが、
リスクが高すぎます。
相手がパワハラ野郎だったとしても
上司は上司です。
人事権・あなたの業績・態度評価の
権限を握っています。
そんな相手に、
喧嘩をふっかけるようなまねは
できませんし、ぼくもあなたにおススメはできません。
パワハラの解決に「相談」が
有効であることを知っていながら
行動に移せないのも
「相談するハードルが高い」
ことが挙げられます。
心理的なハードルが高い
これはぼく自身、パワハラ・職場いじめの
カウンセリングをしている中で
9割近くの人に言われることです。
わたしにはできません!」
あなたはキョーレツな恐怖・不安・嫌悪感を
持っているでしょう。
とりたいと思いますか?
コミュニケーションを取りたくない相手に
いくらコミュニケーションスキルを学んでも
そもそも会話をしたくないのであれば
意味がないわけです。
料理をしないのに
10万円の包丁を買うようなものです。
意味がないわけです。
リスクなし! 心理的なハードルなく
コミュニケーションでパワハラを解決する方法はあるか?
結論から言いましょう。
あります。
リスクのないパワハラを解決するテクニックとは?
パワハラ上司があなたに
攻撃できないようにさせる
リスクのないテクニックは多数あります。
たとえば
インタビュー効果です。
これはパワハラ上司があなたに罵倒したとき
ただメモを取るだけのテクニックです。
これだけで
パワハラがなくなることもあります。
言い過ぎではないですか?」
事実、なくなったのだから
なくなったと言わなければいけません。
100人中100人がインタビュー効果を
利用して、パワハラを解決できません。
その人の「パワハラ問題」に合わせた
テクニックを1つ、場合によっては複数つかう
必要があります。
心理的なハードルがないテクニック
心理的なハードルがない
テクニックが正直にいいますと
ありません。
その人の「こころ」に問題があるので
こころにアプローチしていくしかありません。
たとえば
心理学には「リフレーミング」という
心理療法でもつかわれているテクニックがあります。
リフレーミングとは
簡単に言うと、「見方をかえる」テクニックです。
パワハラ上司とコミュニケーションをとる行為を
「恐ろしい」と思うのではなく、
「面白いゲーム」と思えることができれば
コミュニケーションをとることができるでしょう。
また、恐怖がつよすぎると
一回のリフレーミングだけでは
うまくできないこともあります。
そんなときは段階的エクスポージャー(暴露法)
とよばれる方法を試すとよいでしょう。
エクスポージャーは
恐怖症や不安症の治療でつかわれている
テクニックです。
簡単にいうと
あなたが恐怖をかんじるシチュエーションを
10段階に分けて
一番低いレベルから
じょじょに達成していき、
最終的なゴールを達成する方法です。
たとえば「パワハラ上司と恐怖なく会話をする」
を10段階中のレベル10とするなら、
レベル1:パワハラ上司を遠目で見る
レベル2:パワハラ上司に会釈をする
レベル3:パワハラ上司にあいさつをする……
というように、
じょじょにムリなく
あなたの心理的なハードルを
のりこえていくのです。
パワハラをリスクなく解決するテクニック
心理的なハードルを乗りこえる「こころ」のテクニック
この2つを学べる「パワハラの教材」は存在するのか?
パワハラやいじめ対策の方法として……
●リスクなく解決するテクニック
●心理的なハードルをのりこえる「こころ」のテクニック
この2つを同時に学べる教材、専門家は
ぼくがさがした限り、いません。
存在していないので、
ぼく自身、作るしかありませんでした。
いきなり何の話をするんだ?
と思われるでしょうが、
ぼくは宇宙兄弟が好きで
とくに宇宙兄弟にでてくる言葉が
涙がとまらないほど感動してしまいます。
とくに真壁ケンジのこの言葉が
ぼくの心臓に突き刺さりました。
ネットや本で調べればわかることだ。
どこにも載っていない『もう半分』を
知るためには、自分で考え出すか、
経験するしかない」
あなたは
『信頼できない』『効果があるのか?』
と思われるでしょう。
そこで、実際に
コミュニケーションで
パワハラを解決した事例を
解説します。
あなたが信じようが
信じなくても
事実は事実です。
この情報はぼくが本やネットをさがしても
見つからなかった、貴重な生のデータです。
ぜひあなたの問題を解決する
参考にしてください。
コミュニケーションでパワハラを
解決した事例を徹底解説
相談者の方に「臭い」「誰か屁でもこいたのか?」
などと悪口を毎日のように言うので
困っていました。
相談者の方はデオドラントスプレーで臭いを取る対策をしたり、
会社に出勤する前に着替えたりして、
「臭わない」ようになったのですが、
それでも課長の「臭い」発言は治りません。
人事や上司に相談したのですが、
「そんなのパワハラじゃない」と
一蹴されてしまった。
パワハラをコミュニケーションで解決する方法
ステップ1:相手の価値観をまず特定せよ!
まず相手の会話や普段の行動から
相手の価値観を特定していきます。
課長は業績を出すことを「一番」に
考えており、
トップの成績を収めている人は
気に入っていて、悪口を言ったり
しませんが、
逆に成績が悪いと(自分の成績にもつながるため)
暴言を吐いてしまう行動が形成されていました。
相談者の方はあまり
仕事で成果を出していなかったため、
目をつけられたのでしょう。
つまり、
課長の価値観=仕事での成果を高い価値を置いている。
パワハラをコミュニケーションで解決する方法
ステップ2:価値観を利用して、パワハラをできないようにさせる。
ステップ1から、
仕事で成果を出すようになれば、
課長の面倒な行動が変わるはずです。
とは言っても
いきなり仕事で結果をだせる
わけではありません。
そこで
「結果至上主義」の課長が
『好意』を感じるような
行動を取るようにアドバイスをしました。
それならば
結果をだせなくても、
課長は相談者に攻撃しずらくなるからです。
人は自分の価値観にさからうことができず
自動的にしたがってしまいます。
ですから
徹底的に、パワハラ上司の「価値観」
を悪用していきましょう。
具体的には……
「仕事で結果をだす上で参考になる本や
事例があれば教えてくれませんか?」
と訊きに行く。
●課長が熱心に取り組んでいる
コンクールに人一倍取り組む。
(このコンクールは初の取り組みのため
誰も本腰を入れていないので、目立つ)
●得たノウハウをレポートにして
課長に渡し、部署に広げて、
部署全体での業績アップにつなげるように
相談する、などです。
このような行動を取ることで、
課長の中の「相談者」の見方が
変わっていきます。
☟
「仕事熱心で、自分のために色々
頑張ってくれるカワイイヤツ」
このケースでは1か月ほど
ステップ2を続けた結果、
パワハラ行為が全くなくなった、
と報告をもらいました。
このケースはパワハラ上司の
「価値観」を利用して
相談者の「仕事ができないうざいやつ」
という概念を「仕事熱心でかわいいやつ」
に変えた事例です。
このような方法を取れば、
職場の誰も気づかないうちに
こっそりとパワハラ上司を
無害化(もしくは排除)できる
ようになります。
それどころか相手から
やり返されるリスクもありませんよね?
パワハラ上司の顔を見るだけでも
嫌だという人でも
●人事部や労基に相談したものの、
何の改善も見られずに、
パワハラやいじめに怯えている人でも、
●毎日のように「馬鹿」「死ね」
などのように暴言や暴行を振るわれていて、
相手の方が権力を持っているので、
何もできない人でも、
●出世したいのに、適正に評価されたいのに、
妨害を受けたり、偽りの評価をされて、
会社を辞めようと思い悩んでいる人でも、
リスクなく、
こころのハードルもすくなく
行動することができるのです。
まとめ
パワハラを解決するためには
人事や相談できる上司への相談が
一番です。
しかし、人事部に相談できない……
相談しても動いてもらえなかった場合は
コミュニケーションによるパワハラの解決を
こころみるしかありません。
コミュニケーションによる
パワハラの解決には……
リスクのないテクニック
●心理的なハードルをのりこえられる
「こころ」のテクニック
この記事が参考になり、
あなたがパワハラ・職場いじめを解決できたのなら
最高にうれしいです。
進藤